Fei Tswei Winery  W-R06

国名 / CountryChina/中華人民共和国

出展分野 / Product CategoryWines / ワイン

出展者プロフィール / Exhibitor Outlineフェイ ツウェイ ワイナリーのオーナーであるリリー・ワン氏とその夫は、かつてエネルギー開発業界に身を置いていた。リリー氏は常々「自然から資源を収奪するだけの持続不可能な営み」に疑問を抱き、2012年に故郷寧夏の地に葡萄畑を拓く決断を下した。

賀蘭山麓のゴビ砂漠では、翡翠(ひすい)が天然の宝石として産出される。苛酷な自然環境と長い歳月の研鑽が、翡翠に穏やかな光沢をもたらす様は、杯中の美酒が時を経て輝きを増す姿と相通じるものがある。

同ワイナリーの葡萄畑は賀蘭山の扇状地中部に位置。適度な勾配を持ち、砂礫石と砂壌土が混じる鉱物質豊富な土壌は、通気性と保水・保肥力に優れる。寧夏産区の品種多様性の先駆者として、最小限の介入を原則に各品種が産区の風土を如何に表現するかを探究。自然地形と微気候を考慮し、1,500ムー(約100ヘクタール)の畑を17の区画に分割し、12品種を栽培している。特にヴィオニエ、プティ・ヴェルド、マルベック、紫大夫(ムラサキダイブ)などは寧夏産区で初めて量産化された品種だ。

フェイ ツウェイ ワイナリーが追求するのは、バランスの取れた柔らかさと果実香が豊かに広がり、宝石のように時を超える輝きを宿すワイン造りだ。国内外の消費者にコストパフォーマンスに優れた高品質ワインを提供する傍ら、17の区画から厳選したリザーブワインやオーナーズセレクションの単一品種ワインを醸造している。

「ワインと翡翠は本質的に似ています」とリリー氏は語る。「自然の恵みを発見し、研鑽を重ね、大切に保管し、仲間と共に鑑賞する。そして次の世代へ——自然と天地が生み出した美の結晶を継承していきたいのです」